ほんとは優しい私のオオカミ ①
先頭の総長の隣には咲がいたと言う。
俺らが駆けつけたときには下のメンバーだけではもう黒狼は壊滅状態だった。
翔「咲…お前、どういうつもりだ!」
咲《見たまんまよ。私はわざと黒狼に入ったの。私の彼を助けるためにね!》
咲がスパイだった…。
咲《簡単に騙されちゃって〜!ほんと楽しかったわ》
その時を思い出すと今でも怒りが沸き起こる。
咲とはもう連絡しないつもりだった。
だが、つい最近俺のケータイに非通知で電話があった。
咲《翔?私…。会いたいの》
翔「ふざけるんじゃねぇ…」
咲《…ふふふ。瑠奈…ちゃんだっけ?学校の女の子から聞いたの。》
翔「瑠奈に何するつもりだ」
咲《…まだ何も…まだ、ね》