ほんとは優しい私のオオカミ ①
瑠奈「ありがとっ」
よーし!今度こそ作るぞー!
材料を用意し、ベーコンと玉ねぎを切っていく。
ゔゔ〜!玉ねぎ目にしみる!!
料理は中学校の調理実習以来で玉ねぎを切るのも新鮮だった。
涙目で玉ねぎと格闘していると、ふと視線を感じ目線を向けると優也がキッチンの入口でこちらを見ていた。
瑠奈「…ぐずっ…なにしてんの…?ゆうや…」
鼻をすすりながら聞くと、優也が意地悪そうな笑顔で答えた。
優也「面白そうなので見に来ました。…それにしても、その顔イイですね。」
瑠奈「…え?」
聞き返しても返事は帰ってこず優也がキッチンに入り込んで来たかと思うと私の手と一緒に包丁を握る。