ほんとは優しい私のオオカミ ①
最近、失恋したばっかだし気持ちが沈んでいたから少しは気が晴れるな。
瑠奈「ドレスはね。優也が選んでくれたんだよ」
優也が照れたように顔を隠す。
空「ずっるーい!僕が選ぶつもりだったのに!!」
蓮「抜け駆け〜…」
隼人「よ、用意してねぇ…やべぇ…忘れてた…用意してねぇ…」
蓮と空が優也に詰め寄る中、隼人は何やらブツブツとつぶやいていた。
仲の良い微笑ましい光景だった。
しかし、瑠奈の心は完璧には晴れなかった。
いつもは、翔がいて「うるせぇ」ってみんなのこと黙らすのに。
翔は今日も部屋から出てこない。
ガチャッ
扉を開け入ってきたのは、咲さん。
3人の顔があからさまに曇る。