ほんとは優しい私のオオカミ ①
「すまん、すまん!君もそういう年頃だものな!ところで、先日話した件だが…」
豪快に笑ったおじ様が、チラリとこちらを見る。
おそらく、優也の家の病院のこととかのことで私の前では話辛いのだろう。
瑠奈「優也。私ここに座ってるから、いってきて大丈夫だよ」
優也に笑いかけると、すまなそうに眉根をよせて優也は言った。
優也「すみません。すぐに戻りますので…少しの間待っていてください」
こちらを気遣いながら優也はおじ様と行ってしまった。
1人になった瑠奈はとうとう暇になった。
ぼーっと、フロワの人々を眺める。
いろんな人がいるんだなぁ。
ドレス丈が膝までの人。
髪の毛が長い人短い人。
背が高い人低い人。
ファッション系列の空の家のパーティーだからか、服装が奇抜な人もわりと多くみえた。
仮面をしていて顔はわからないがみんな楽しそうにしていた。