ほんとは優しい私のオオカミ ①
「俺のこと覚えてないー?いちお火龍の龍我なんだけど」
ジョーカーの仮面をチラリとずらして目線をこちらに向ける。
その顔はいつの日か学校であった、火龍の総長、龍我だった。
龍我「君のことはすぐにわかったんだー。だってこんな真っ白な髪の毛他にはいないもん。」
瑠奈の隣に座り髪の毛をいじる。
瑠奈は突然のことに呆然としたまま龍我をみつめる。
龍我「話たいことがあったのに、黒狼ってばガード硬すぎだし?…まっ。こうして話せてるからまぁいいけどさ。」
瑠奈「えっと龍我さん、お話って?」
龍我「龍我でいいよ。さん付けなんてしたら二文字も多くなるしいちいち呼ぶのめんどくさくなるよ。」
本題に入ろうとすると呼び名で訂正される。
どこまでもめんどくさがり屋なのね。
瑠奈「わかりました。龍我。それでお話って…」
龍我「俺、敬語も嫌だな。だって敬語ってなんかカタイから怒られてるみたいで話聞きたくなくなるんだもん。それに文字数多いし。」
は、はぁ…。
さらに、訂正を受ける。