ほんとは優しい私のオオカミ ①
龍我はひょろっとしているわりに背が高いので、地面がやけに遠く見える。
こ、怖いぃい。
龍我「プルプル震えてウサギさんみたいだねぇ。あはは」
いや、笑ってる場合じゃないでしょう!
はやく降ろせ!
軽く睨むと面白そうに龍我は目を細めて笑った。
くぅーー!ムカつく!
そんなやり取りをしているとバルコニーについたらしくバルコニーに設置されていた椅子におろされる。
龍我「ラッキー。誰もいないし」
バルコニーに人影はなかった。