ほんとは優しい私のオオカミ ①



龍我「咲ちゃんは黒狼にスパイとして入ったんだ。本当の彼氏は他にいてちょうど黒狼と対立状態のとこの総長。」





咲さんがスパイだった?


初めて聞くことに驚きを隠せない瑠奈を無視し龍我は続ける。







龍我「で、咲はわざと痴漢に襲われたフリをして翔がそれを助けて上手く黒狼に滑り込んだ。でもあの性格だからすぐ黒狼メンバーに嫌われちゃったんだろうねぇ〜」







クスッと笑う龍我。






龍我「それで翔が咲と別れようと思ったときに対立してた族がバーーンッて突っ込んできて咲は元の彼氏のとこに元通りってわけ」







咲さんはじゃあ、黒狼メンバーを騙して裏切ったってこと?






私の疑問を肯定するように頷く龍我。






龍我「簡単に言うと翔は二股かけられて黒狼もボロボロにって感じ〜。そんな黒狼をどうやってここまで強力にしたのかほんと不思議だよ」







ボロボロの黒狼…って…。



想像するだけでも嫌だ。














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