ほんとは優しい私のオオカミ ①
瑠奈「はい…」
翔「俺はそいつをどうしても守りたい」
翔はやっぱり咲さんのこと本当に好きなんだ…。
翔「俺はいつまでもそいつの味方でありたい。必要とされたい」
ぎゅっと、心臓を掴まれたみたいに胸が苦しい。
翔、聞きたくないよ。
聞きたくない。
翔「俺は、出来ることならそいつの不安すべてを取り除いてやりたい」
やだやだやだ…。
咲さんのことを私に聞かせないで!
あまりにも苦しくて涙がこぼれた。
翔「…、なんで泣いて…」
翔が驚いたようにハッと私の顔を見る。