ほんとは優しい私のオオカミ ①
周りの女の子達も口々に言い始めた。
「どうやって黒狼に取り入ったのよ!」
「みんなの蓮を取らないでよ!」
「蓮のこと好きだったのにぃ」
怒りに震える子、悲しい顔をする子、中には泣いてる子なんかもいてもう何がなんだかわからない。
どうすればいいのか戸惑っているとリーダー的女の子が
「空くんに化粧なんかしてもらっちゃって!調子のんなよ!!」
パシッ
一瞬何が起きたのか分からなかった。
数秒たってほっぺたに、じーんと痛みが広がった。
あ…私、叩かれたのか。
叩かれたほっぺたをさすっていると、勢いよくトイレのドアが開き蓮が入ってきた。
蓮「瑠奈!」