ほんとは優しい私のオオカミ ①
蓮に手を引かれるままたどり着いたのは保健室。
中に入り私を椅子に座らせると、そっと蓮が頬に触れてきた。
瑠奈「っん…。」
蓮「…痛い??」
先程の冷たさはもう消え、変わりに蓮の瞳は心配に揺れていた。
蓮「…ごめん。俺のせいで。…痛いよね。」
瑠奈「蓮が謝らないでよ。蓮悪くないもん。それにあの女の子達蓮のこと好きだったんだよ。」
にこっと笑いかけるも蓮の表情は変わらない。
あ、あれ?いつもは笑い返してくれるのに。
蓮「…腫れてきちゃってる。」