ほんとは優しい私のオオカミ ①
蓮「それから…」
ピリッと頬が痛くてぴくりと身体が震えると蓮にそれがバレたらしい。
頬をそっと手の甲で撫でられる。
蓮「…痛い?痛いよね。あぁ。顔に傷が残ったらどうしよう。」
瑠奈「心配症だな~。大丈夫だよ!冷やしてもらってるし。」
蓮「ごめん。俺に出来ることあればなんでもするよ」
なおも謝り続ける蓮に、じゃ、1つだけお願い!と言ってみる。
蓮「ん?」
瑠奈「みんなには秘密にしといてね。あと、あんまり女の子達怒らないであげてね!」
そう言ってまたにこっと笑いかける。
と今度は、蓮も少し笑ってくれた。
蓮「瑠奈はほんと、偉いなぁ」