ほんとは優しい私のオオカミ ①
髪の毛を撫でてもらうと嬉しくて笑みがこぼれる。
ニコニコしてると、保健室のドアがガラッと乱暴に開いた。
瑠奈「あ、翔!みんなっ」
翔は私の頬をみると蓮に詰め寄った。
翔「どういうことか説明しろ。」
このままじゃ、蓮が翔に怒鳴られそうだったので、
瑠奈「私がね、階段で転んだの!そしたら近くにいた蓮が保健室連れてきてくれて」
頭をフル回転させてとっさに思いついたことを言う。
よしっ!!
言うと翔は蓮から私に視線をずらして頬に触れる。
翔「痛いか?」
他のメンバーも心配そうな目を向けてくる。
みんなそればっかり
そんなに見た目酷いのかな。
瑠奈「ううん。大丈夫!」
ニコニコしていると、翔は頬を撫でながら後ろにいた優也に声をかける。
翔「今日は帰る。車を用意しろ。」