ほんとは優しい私のオオカミ ①
ベッドから、起き上がると足とひじに激痛がはしった。


瑠奈「ぅっ……」


思わず、うめいた。





そこにガチャッと音がして扉が開いて男が1人入ってきた。





翔「起きたか。」






黒い髪の背が高い男だ。





あの人じゃないことに少し安心しながらも、知らない人に不安と恐怖を抱き身体が小刻みに震え始める。






瑠奈「こ、ここどこ?あなただれ?」





震える声で尋ねる。


そんな私を眉をひそめて見ながら落ち着いた声で答えた。





翔「ここは、黒狼の倉庫で俺は翔だ。
大神翔(オオガミ ショウ)」





そうこ…?






しばらく、2人して黙っていた。


先に口を開いたのは翔だった。






翔「お前、名前は?」





躊躇いがちに答える。





瑠奈「瑠奈(ルナ)」


翔「そうか。瑠奈か。」
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