ほんとは優しい私のオオカミ ①
優也「あぁ…うちは医療関係で父が病院の院長をしています。」
わ…優也もすごい…。
だから、こんなに優雅なのかな?
瑠奈「蓮は?」
つい、今探していた名前を出す。
と、優也は歯切れ悪く視線をさまよわせた。
優也「…蓮は…その……………………………………………………………… 孤児なんです。」
えっ……?
優也「黒狼に入ってきたときに少し聞いたんです。詳しいことはわかりませんが。」
そうだったんだ…。
いつも笑顔の蓮には似合わなすぎる境遇だった。
瑠奈「ありがとう優也。」
重苦しい空気を、切り上げてお礼を言う。