ほんとは優しい私のオオカミ ①



蓮のベッドに近づくと、優也の言ったとおり蓮がベッドですやすやと寝ていた。




蓮…まつ毛長ーい…。

金色に輝く柔らかい髪からのぞく切れ長の目に薄い唇。

確かに、蓮ってイケメンだな…って思う。






女の子に人気なのも充分納得がいく。




蓮の寝顔をジーーっと見ていると、枕元にあった蓮のケータイがブブッと鳴り画面にメッセージが表示される



「ひな:どうして、学校来てくれないの?」

「あやか:蓮に会いたい。」

「みきな:もう関係断つってほんとなの!?」



うわ…。女の子達からいっぱいきてる。




瑠奈「蓮ー。ケータイに連絡いっぱいきてるよ。起きてーー。」




ゆさゆさと蓮の腕をゆする。




蓮「……ん。………さむ…」





えっ…。



気づいた時には、蓮の腕につかまれてベッドに引きずり込まれた。




瑠奈「えっ…?えぇ!?」



いつも翔にされていることとはいえ蓮にされるのははじめてで戸惑う。




蓮の腕でもぞもぞしていると、やっと蓮が起きた。




蓮「…あれ?…瑠奈…」





自分が抱き枕にしているということに驚いているようだ。

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