ほんとは優しい私のオオカミ ①
蓮「しつこいなぁ…。」
ボソッとつぶやいたあと、私の方を見てニコッと笑う。
蓮「瑠奈。今日暇?俺とデートしてくれない?」
ん?デート?
デート!?
瑠奈「ひ、暇だけど…。」
蓮「じゃ、決まりねっ!」
こうして蓮とのデートが決まった。
翔、怒るかな?
でも、今日も予定あるって言ってたし少しくらい、いいよね。
なんだかんだで倉庫に来てからはじめての外出に知らず知らずワクワクしていた。
蓮は手早く、身支度を整えてリビングで待っていた私の元にくる。
蓮「お待たせ瑠奈!行こっか。」
流れるような仕草で、手を握られる。