君の匂い

☆拓南Side☆


「…可愛いくなると困る」

俺は、下を向きボソッと声を出す。



「榊くん、遠足は晴くんと回るから」


はぁ〜〜っ!?アイツ…


「俺が先に回ろうって言ったはずなんだけど」



「ん?」と首を傾げて、弥生は考えている。



「やよ、俺よりアイツがいいんだもんね」

弥生は、困った顔をする。



「姫路、……」

あらら、噂をすればなんとやら…ってね。


「晴くんっ!!!!」



弥生は、俺だけの人ー…。
付き合ってる訳ではないけれどね。



「やよ、俺…腹痛いから
保健室行こう…」



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