君の匂い

さようなら

あれから榊くんとは、会っていない。


「やよ〜、アンタ何で言ってくれなかったのよ」


あずが血相を変えて私の元に来る。



「な、何……?」

「何じゃないわよ、どうして榊くん転校なのよ」


榊くんが転校って…。


「まさか、知らなかった?」



首をコクンとならす。


「榊くん何したのかな」
「…………」


私は、あまりにも突然で言葉が出なかった。


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