男子校の秘密【BL】
「だ〜〜もうっっ!移動教室の時といい、休み時間の時といい、昼食の時といい、廊下ですれ違う度に欠かさず声かけんじゃねぇよ!しかも俺は『姫』じゃねぇっ」


一息に叫びながら言ってしまったせいで、全力疾走した後のように息が乱れた。

よく噛まずに言えたな、と自分で自分に感心する。

いやいやそんなことよりも、奴は俺が避けても、こんな感じにしつこくつきまとうのだ。

これじゃあ意味がない。

必ずバレる。

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