男子校の秘密【BL】
げんに、これまで幾度となくバレそうになった。

例えば廊下で立ち話をしていた時、俺を見つめる冷たい視線に気づいたのか、琉賀は周りをキョロキョロ見回して、小首を傾げた。

それから、呼び出されてリンチにあいそうになった時も、実はそのすぐ傍を、琉賀が俺を探しながら通りすぎたのだ。

その時は心臓がいくつあっても足りないほど、緊張した。

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