男子校の秘密【BL】
「ん……ンくっ……」

元々役に立たなかった抵抗力が、今は余計に意味を無くしてしまっている。

それでも力なく琉賀の背を叩いていた手は、やがて本当に力を失い、だらりとずり落ちた。

ひっひざが……

そう思うのと同時に、かくりと膝からも力が抜け、そこで琉賀はすかさず腰に腕を回して支えた。

「んう……っぐ……」

くっ苦しい。

酸素を求める人間の本能からか、俺は反射的に琉賀のアレを蹴り上げた。

と思ったが、琉賀はそれをヒラリと巧みにかわす。

そして、いつの間にか取ったらしい紙を見る。

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