騙し合いの恋心
久世くんは、私がかっこいいと言ったことにおどろいていたようだった。

「あの、葉月さん。それ、本気??」

「うん。久世くん、アイドルみたい!」

私がそういうと、久世くんは照れているようだった。

「…俺、葉月さんの優しさがずっと忘れられなかったんだ。ホントは、今日友達になってもらうつもりだけだったんだけど…」

久世くんはふと顔をあげて私と目をあわせてきた。
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