PLEDGE
「おおー!やっと来たー!」
と言いながら一人の男の子が家の中から出てきた。
圭汰だ。
圭汰の姿を見た瞬間に、
私の後ろに隠れていたみんなは
私を置いて圭汰の元へ走り出した。
いやいやいやいや。
この状況どうしてくれるのーーーー!!
もう最悪。
あたしの元に近づいて来た男は、
暗くてよく顔は見えないけど
身長が高いってことだけは分かる。
そして、私の前で足を止めて
「そんなに怖い?
まあ、初対面でたばことか吸われたら
印象が良いとは言えんよな。
俺は、有働輝(うどうてる)。
よろしくーーー。」
そう言って、私に手を差し伸べた。