【短】きっと、欲しかったコトバ
きっと、欲しかったコトバ
今日の空は、吸い込まれそうなほど青く澄みきっていた―…
―キーンコーンカーンコーン…
「起立、礼!」
「さようなら!」
放課後になり、生徒たちの賑わった声が響きだした。
そんな中、私は重い足を引きずって部活へ行った。
そんな私は、水野 結羽(ミズノ ユウ)。
音大を目指している高校三年生。
吹奏楽部に所属。
本当は今にでも部活を辞めたいが、辞めたくない、という矛盾と戦っている…