【短】きっと、欲しかったコトバ


そして魔の部活終了後。




「失礼します…」




私は準備室に行った。




「水野、お前はどうするんだ?」




「まだ迷ってます…。けど、A大学かS大学に行きたいな、と…」




これが正直な気持ちだった。




「そうか。お前はまだ自分に甘い。レッスンの先生はこのままでいくのか?」




「今のところは変える予定ないです…」





正直、迷っていた。




迷っていた、というよりも、どうしたら良いか分からなかった。




まさに私は静止じょうたいだった。




「悩んで立ち止まったら終わりだぞ。」




そんな私に、先生の言葉がグサッと刺さった。




「はい…」




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