【短】きっと、欲しかったコトバ



「決まったか?」




「………。」




黙る私に先生が言う。




「決まったのかって聞いてるんだ!!」




机がガタッと音をたてた。




「いいえ…まだ、決まってません…」




そう言うと先生はため息をついて言った。




「止まったら終わりだぞ。早くよく考えろ。甘すぎるんだよ、お前は。」




「はい…」




私は必死に涙を堪えた。




私には、止まらずに悩むことができない…




私は何がしたいんだろう…




< 9 / 14 >

この作品をシェア

pagetop