【短】きっと、欲しかったコトバ
「決まったか?」
「………。」
黙る私に先生が言う。
「決まったのかって聞いてるんだ!!」
机がガタッと音をたてた。
「いいえ…まだ、決まってません…」
そう言うと先生はため息をついて言った。
「止まったら終わりだぞ。早くよく考えろ。甘すぎるんだよ、お前は。」
「はい…」
私は必死に涙を堪えた。
私には、止まらずに悩むことができない…
私は何がしたいんだろう…
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