学校一のモテ男といきなり同居
井上くんは友達と一緒に、歩くあたしたち生徒の方を指差し、楽しそうに会話している。


…なに盛り上がってるんだろ。


なんだかいつも楽しそうだよね。


そんなことを思いながら、ふたりの方を何度かチラ見して歩いていると、


さっきみたく、また…井上くんと目が合った。







――ドキ!


こんなに近い距離で目が合ったことがなくて、一瞬ドキッとした。


モテるのも納得の、人を惹きつける不思議なオーラ。


全体的に色素の薄い髪や瞳に、ハーフっぽい整った顔。


しかも井上くんは、あたしをジーッと見たまま目を逸らさない。


なっ……なに!?


あたし、なにかしました!?


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