学校一のモテ男といきなり同居
「どうして、ここに?」
井上くんはあたしの質問には答えずに、目の前に現れたウチとは違う制服を着ている茶髪の男の子に声をかけた。
「よぉ!」
「あれっ、郁実?今日はレッスンの日じゃなかったよな。なんでいるんだよ」
ふたりでなにやら盛り上がってる。
その間に、あたしは連れて来られた場所をジッと眺めた。
5階建の白い建物の入り口に、真っ赤な看板が立てかけられている。
“ラブ・ボーカルスクール”
ここって、前にお母さんが短期で通ってたスクールだ。
友達とカラオケに行くのに、音痴だから恥ずかしいって言って……。
そうなんだ……。
あたしは、井上くんのヒミツを知ってしまった。
井上くんはあたしの質問には答えずに、目の前に現れたウチとは違う制服を着ている茶髪の男の子に声をかけた。
「よぉ!」
「あれっ、郁実?今日はレッスンの日じゃなかったよな。なんでいるんだよ」
ふたりでなにやら盛り上がってる。
その間に、あたしは連れて来られた場所をジッと眺めた。
5階建の白い建物の入り口に、真っ赤な看板が立てかけられている。
“ラブ・ボーカルスクール”
ここって、前にお母さんが短期で通ってたスクールだ。
友達とカラオケに行くのに、音痴だから恥ずかしいって言って……。
そうなんだ……。
あたしは、井上くんのヒミツを知ってしまった。