学校一のモテ男といきなり同居
音痴……なんて、言われたくないよね。



ここは、遠まわしに……。



「人間だれでも、欠点はあるよ。井上くんも、凡人だったってことだよね」



あたしがそう言うと、吹き出してる。



「ブハッ!俺、凡人になるつもりなんてねーけど。目指すは、世界一」



「えっ、世界一の音痴!?」



あたしが思わず言うと、ギョッとしてる。









「俺が音痴なわけねーだろ?プロ目指してんだよ」



「……はい?」



プロ?



一体なんの話をしてるの?



あたしが茫然としてると、井上くんが真剣な顔で語り始めた。



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