学校一のモテ男といきなり同居
あたしより、1枚も2枚も上手のアイツ。



あたしの態度が悪ければ悪いほど、お母さんに叱られるのはあたしなんだよね。



駅までの道を歩きながら、色々考える。



井上くん、昨日のお昼も食べてないし、夜もほとんど食べてないはず。



なのに、朝も抜くって…ホントにお腹減ってないってこと?



少し心配だな。



そう思って角を曲がると、目の前に自転車に乗った井上くんが待ち構えていた。








……あれっ?



「待ってた」



え?



待ってた?誰を?って言いそうになって、口を閉じた。



「どうせ同じ方向だろ?一緒に行こうぜ」



いや……それは、ちょっと遠慮したいんだけど。



それに、どうしてそんなこと。


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