学校一のモテ男といきなり同居
「面倒くせぇ。お前、もういーよ」



井上くんはギャルに背を向けると、ひとりで歩きだしてしまう。



「郁実っ、いやっ!あたしが悪かったから、ねぇ許して!?」



ギャルは井上くんを追いかけて、行ってしまった。



……ちょっとは聞いてくれたってこと?



ギャルにいい顔せずに、無視してる。



いつもああすればいいんだよ。



チャラチャラしてなかったら、あたしだって……少しは認めてやってもいいよ。








教室に行き、友ちゃんの席へ。



「おはよ~」



「おはよ。朝からギャルと揉めてたね。大丈夫だった?」



友ちゃんがあたしの頭をナデナデしてくれる。


< 159 / 978 >

この作品をシェア

pagetop