学校一のモテ男といきなり同居
わっ!


アレは、あたしの秘密の引き出しのカギ!


家の机にカギ付きの引き出しがあって、


親には見られたくない日記やアクセサリーとか諸々を入れてるんだよね。


ポケットに入れてたはずなのに、どうして落ちたの!?






――ドテッ!


慌てすぎて、なにもないところでつまづいた。


ウソ……あたし、ドジすぎる。


恥ずかしすぎて、消えてしまいたい。


そう思っていたら……。


床で伸びてるあたしの目の前に、スッと綺麗な手が差し出された。


「ありがとう。誰だか知らないけど、親切な……」


そこまで言って、言葉に詰まった。


いっ……井上くんだ!



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