学校一のモテ男といきなり同居
「キャーッ、やだっ!!」



「おいおい~、そんな風にされっと……」



男の子があたしの腕を掴んだはずみに、叫んだんだけど、周りにいた生徒の視線があたしたちに突きささる。



そんなつもりじゃなかったの!



ヤバい~!



余計目立っちゃうし。



「俺、1-Bのミキオ。三沢先輩のことは、中学のときから知ってたよ」



「いっ……1年!?」



後輩だったんだ。



どうりで、見たことないはず……。



どうしたらいいのかわからず、あたしが引きつってると続けて話している。







「後輩だからって、引かないで。1コ差なんて埋めれるぐらい、好きだから」



ひっ……。



ミキオくんの手が、あたしの背中に触れたとき、



時が……



止まった。


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