学校一のモテ男といきなり同居
「キャーッ、あれってミキオくんじゃないの!?ウソっ、どうして三沢さんばっかりモテるの!?」



周りが騒いでる。



どうやらミキオくんっていうのは、イケメンだし他のみんなはよく知ってるみたい。



あぁ……あたしは自分の不運を呪うよ。



どうしてこうも、チャラ男と縁があるんだろう。



あたしは真逆の人を求めてるのに。








ミキオくんはあたしからそっと離れると、



「会ってすぐにキスしてゴメンね?でもそれだけ好きだってことだから」



なんて言って、微笑む。



やっと冷静になった今……



あたしはミキオくんの頬を思いっきり引っぱたいてやった。



――パシーン!



と、小気味いい音がその場に響きわたる。



それと同時に、女子の悲鳴が聞こえてきた。




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