学校一のモテ男といきなり同居
「遠慮がないっていうか……。一緒に住んで数日だけど、親近感わいてる。

ここまでしても、大丈夫かなとか。変な甘えが出てるかも」



「なにそれ!あたしが迷惑してるのわかってる?」



「わかってる……俺のこと、マジで嫌ってるもんな。行くところないのわかってて、さっさと出ていけとか、平気で言うし」



「それでも表現方法がおかしいよ。キスなんて……キスなんて……」



「お前は隙がありすぎー。ぼけーっとしてるから、すぐにキスされんだよ。

今日だってミキオにもされたんだって?アイツ手ぇ早いからな~。そのあと、打ったって聞いたけど……お前って凶暴だよなっ」



井上くんは、たまらないといった風に吹きだした。








「殴りたくもなるよ!だって……ひどいよ……初めてのキスだったのに。

好きな相手とする前に、アンタたちに奪われてかわいそうと思わないの!?」



「そーだよなー……最初のキスって、俺も緊張したかも。きっと真央もそうだったんだよな。今はマヒしてどうとも思わねぇ」



さっ……最悪なヤツ。



「井上くんのそれと、一緒にしないでよ!しかも、そんなマヒするほどしてるんだ?」



「ハハハ」



「笑うなーーーっ!!」



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