学校一のモテ男といきなり同居
井上くんが言ってた。



消すことはできないけど、軽くすることはできるって。



それは、どういうことなの?



気になって、



眠れなかった。



自分の部屋とリビングを行ったり来たりしている間に、夜が明けた。



秋の夜明けはまだ暗い。



ひんやりとした空気を感じながら、あたしは一度外に出てみた。



すると、家の前でしゃがみこんでいるひとりの男の子を発見した。



……井上くん!?



もしかして、ずっとここにいたの!?



驚いたあたしは、すぐさま井上くんのもとに駆け付けた。



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