学校一のモテ男といきなり同居
そしてすぐに、その中にいた茶髪で色白、ふんわりヘアの女の子が、井上くんの腕を引っ張った。


「郁実ぃ~、そんな子に構ってないで、早く教室に戻ろっ」


あれは、井上くんと同じクラスの白雪さんだ。


ふたりは付き合ってないみたいだけど、美男美女で、みんながお似合いだってよく話してる。


「おぅ。じゃーな、トマトちゃん」


なっ……


なんでトマトちゃんなのよっ!






人がたくさんいるし、


恥ずかしくて弁解することもできず、


あたしは小走りで教室に逃げ帰った。


あぁ……最悪。


なんなの、アイツ。


あたしってば、


始業式早々ツイてない。




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