学校一のモテ男といきなり同居
「だからさー、お前かわいいんだから、そーいう言葉遣いやめろって」


「かわいいとか、本心でもないくせに!」



「本心から言ってほしいか?それなら、もっと女らしくしろ」


井上くんは、あたしをからかうように笑うと、ツンとおでこを小突いた。



「やめてよっ」

  
  
「俺は、セクシー系が好きだ」



「知らないしっ!」


「ウソ。かわいい系が好き」


「アンタの好みは聞いてないっ」


もーっ!


なんなの、コイツ!?


ホント、心配して損したっ!


どれだけ心配したか、わかってる!?


それを言ってしまうと、


「もしかして、俺のことが気になってるとか?」


って言い出しそう。


更にナメられそうな気がしてきた…。


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