学校一のモテ男といきなり同居
最初にあたしに話しかけてきたときは、好意的だったのに。



それもそのはず。



郁実くんが殴りこみに行ったんだもんね?



少なからず、あたしに敵対心が芽生えているはず。



だって、ミキオくんは白雪さんに頼まれてあたしに近づいたんだから…。



最初っから、恋愛感情なんてないんだもんね。








【なんのこと?】



とりあえず、しらばっくれてみる。




【最初から、なにもかも知ってて郁実先輩を送りこんだんだろ?気付いてないフリしやがってフザけんな】



こっ……怖い。



眠気が一気に冷めた。



授業中にこんなやり取りをしているとも知らず、たまたま目が合った友ちゃんはウインクをしてくる。



はあぁ……。



休み時間なら、すぐに相談できるのに。


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