学校一のモテ男といきなり同居
また、友ちゃんと目が合った。



今度はポーズを決めてあたしにアイコンタクトをしてくる。



かっ…かわいい。



雑誌のモデルさん並みにイケてるよ。



だけど、今のあたしには友ちゃんのかわいさを満喫できるほどの余裕がない。



しかも、あんなに底抜けに明るい友ちゃんの悲しい顔なんて見たくない。



あたしの大切な友達を危険な目に遭わせようとするなんて、



絶対に阻止しなくちゃいけない。






【行きます】



とりあえずそれだけメールして、電源を切った。



もう、余計な情報は入れたくない。



ミキオくんがあたしを脅そうが、知らないフリをしよう。



それが、一番だよ。



そうして、



結局、あたしは屋上へ行くことに決めたんだ……。




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