学校一のモテ男といきなり同居
「同じ目にあわせてやろうか?」



ひいぃっ!!



「やめてっ……井上くんは、あたしがキスされたことに対して怒ってるんだよ!なにか勘違いしてない!?」



「だから~、今までの郁実先輩はキスごときで動くような人じゃねーの。よっぽどの理由がない限りな?」



眼帯をつけたままでニラまれると、凄みが増す。



「あたしが目の前で泣いたからじゃないかな……」




「そんなぐらいじゃあの人は動きません~」



うわ~ん!全然信じてくれない。ホントに言ってないのに!







「ホントだよ。一緒に住んでるから、情がわいたみたい」



「ウソつくなよ。俺が近づいたわけ、知ってるんだろ?今なら許してやる。

ほら、5秒数えるまでに言え。い~ち、に~い……」



やっ……やばい。



ホントに言ってないのに、どう説明すればいいの!?


この分だと、そのうちホントに殴られちゃうよ……。




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