学校一のモテ男といきなり同居
「どーりで反応悪いわけだ?俺が今日からココに住むこと、知らなかった?」


…今、なんて言ったの?


頭が真っ白になった。


「同じ学校だし、友達かと思ったんだけど…違うの?」


お母さんが不思議そうに、あたしと井上くんを見比べる。


「違いますね…クラスも違うし、接点ないんで」


井上くんがお母さんに説明してる。


「あらやだ…でもどうにかなるわね」


お母さん、『あらやだ』じゃないよっ!





「ちょっ…あたし、こんなのと一緒に住めないよっていうか、大ちゃんが来るんでしょ?

お父さんが言ってたよ、上司の子供が…って」


「大ちゃんって誰のこと?そうよ、郁実くんはお父さんの会社の専務の息子さんなのよ。

急に海外への転勤が決まって、ウチで預かることになったの」

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