学校一のモテ男といきなり同居
「冗談ですっ」


ケラケラと笑いながら、井上くんはクッションを抱えてソファにゴロッと寝転がる。


「もー、井上くんってホント適当なんだから…」


「もー、真央ってホントに怒りっぽいんだから」


あたしを真似た口調で、そんなことを言う。


「コラーっ!!」


「コラとか言うなよ。ミキオは女らしい子が好きだぞ?

ま、一目惚れっつーくらいだから、その辺は目ぇつぶってるんだろーけど」


「どうしてそこで、ミキオくんの話題になるのよ」


「え?だってお前ら、付き合うことにしたんだろ?」


ハッ!!


そ…そうでした。


完全に、忘れてたよ!


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