学校一のモテ男といきなり同居
「そっ…そーなの。キスされたし…よく考えたら、

あんなに好かれたら、もう付き合うしかないっていうか…」


ああ、あたしは何を言ってるの?


昨日まで、チャラいからヤダとか言ってたくせに。


これじゃ、なんの説得力もない。


ツッコミどころ、満載だよ。


ひとりでワタワタしていると、井上くんがプウッと頬をふくらませた。







「なんだよー。キスしたのは、俺の方が先じゃん」


「…えっ?」


「なんで、俺を好きにならなかったんだよ」


真剣な目で見つめられ、


ドクン!と心臓が波打つ。


や…もぉ、あたし


井上くんと一緒にいたら、心臓もたない。


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