学校一のモテ男といきなり同居
風邪、うつさせて
もう、朝の6時。


あたし、一回も起きずに爆睡だし。


部屋を出てリビングに行くと、ソファに井上くんが寝転がっている。


えぇっ!!


もしかして、ここで寝たの?


あたしが近寄ると、うっすらと目を開けた。







「…真央、ゆっくり眠れた?」


「うん…」


「は~あ、眠…」


井上くんは、なぜだか大あくびをしている。


もしかして…ここで、ずっと朝まで起きてたとか?


まさか…ね。


井上くんはソファから起きあがると、テーブルの上に置いてあるスマホを持ってリビングを出ていった。


あたしはその後ろ姿を追いかける。


「どこに行くの!?」


「お前はトイレにまでついてくる気?」


うっ…トイレだったんだ。


「そんなんじゃないよ……今から、朝ご飯作るね」


あたしの言葉に目を細めると、井上くんは軽く頷いた。


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