学校一のモテ男といきなり同居
そして、トイレからなかなか出てこない。


朝ご飯の準備が終わり、トイレに向かった。


――トントン。


「ご飯、できたよー」


しばらくの無言のあと、井上くんが出てきた。


「…やべぇ、トイレで寝てた」


「そうなの!?もしかして、朝まで起きてたとか」


「あー…まぁ、そんなとこ?」


なんだかバツが悪そうに、苦笑いをしている。


「あたしがあんなに怖がったからだよね……心配かけて、ごめんね…」


「別に。俺が勝手にしたことだし。ストーカーの件だけど、警察に届けるか?」


「そしたら、なんだか大事になりそうだよね」


「まあな…。俺が側にいれば、守ってやれるけどいつもそういうわけにはいかないしな」


井上くんの優しさに、ドキッとした。


口が悪いからわかりにくいけど、


コイツ…結構いいヤツだよね。


それなのに、あたしは…。


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