学校一のモテ男といきなり同居
「熱があるっ!!」


「えー、ウソだろ。大丈夫だってぇ…」


井上くんは、なんだか酔っ払ってるみたいにふにゃふにゃと笑う。


「昨日、あんな格好で外に出たから……早く部屋に行こ、あったかくして寝なきゃ」


「いーって…やめろぉ、着替えて学校に行くっ」


フラフラした足取りで、井上くんが立ちあがる。


「ダメっ!ちゃんとあたしの言うこと、聞いてよー!」


無理やり腕を引っ張ると、井上くんがあたしにもたれかかってきた。


えっ、えぇっ……えーーーっ!?


そのままふたりで、壁にしなだれかかる。


立った体勢のまま、井上くんと密着状態!


井上くんは全体重を、あたしにかけてきていた。


壁と井上くんに挟まれ、身動きの取れないあたし。


「ちょっと!離れてよっ」


「やべぇよ…やべぇって」


いや、だから何がっ!?


井上くんは目を閉じたまま、やべぇを繰り返している。





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