学校一のモテ男といきなり同居
こんなに素直な井上くんは、もう見れないかもしれない。


「井上くん、ちょっとそこに座ってて」


部屋の入口にある椅子に座ってもらう間に、


井上くんのベットの上に散らかっている物を、適当に片付けた。


「もう、いいよ。こっちに来て」


あたしが促すと、素直にベッドまで歩いてきた。


そして、大人しく横になり、そのまま仰向けになって静かに目を閉じた。




「もう少ししたら、お母さんが帰ってくるはずだから。それまで寝て待ってて。

先生には、熱が出たから休むってあたしから伝えておくから」


そう言って立ち去ろうとしたら…。


井上くんに手首を掴まれた。


「えっ…なに!?」


「寒い……」


「えぇっ!?」


「一緒に寝てくれ…」


「は……はぁっ!?な、なにバカなこと…」


ブルっと震えた井上くんが、あたしを強引にベッドへ引きずりこんだ。


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