学校一のモテ男といきなり同居
ベッドから起き上がろうとしたとき、チャイムが鳴った。



……こんな朝早くから、誰だろう。



そして、1階から声が聞こえてきた。



「えー、マジっすか!!お母さん、若くて美人ですねっ」



……ん。



この声は……。








っていうか、“お母さん”って?



お母さん、いつの間に帰って来てたの!?



「嫌だわぁ、正直な子ねぇ。オホホホ」



お母さんの笑い声と一緒に、トントンと階段を上がる音が聞こえてくる。



やっ……やばい、あたし早くベッドから出なきゃ!!


っていうか、井上くんの部屋にいること自体、どうなの?っていう話だよね。



いやいや、看病してたっていえば理由になるよね。



瞬時に言い訳を考えていると、お母さんの声がかなり近くで聞こえた。



「真央ーっ!まだ寝てるの?早くしなさい!!お友達が迎えに来てくれたわよ」



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