学校一のモテ男といきなり同居
「きゃあっ、ホントに!?真央でよければ、いつでももらってね」



「はい、ありがとうございます……あぁ、そういや野菜ジュースが飲みたいなぁ」



「待ってて!!すぐにコンビニで買ってくるわね」



お母さんはルンルンで部屋を出ていった。



ホッ……。



「そうなんっすか!?じゃあ俺、ここで待ってます」



っていう男の子の声が、1階から聞こえてくる。



そうだ、あれは誰なの!?


「ゴメンなさいねぇ。真央も今日は学校を休ませるわ。郁実くんの看病をさせなきゃ」



「郁実先輩、具合悪いんっすか?」



……もしかして、ミキオくん!?


そういえば、付き合ったら朝も昼も放課後もベッタリ……みたいなことを言ってたよね。



あたしを、迎えに来たんだ……。



あぁ、頭痛い。






ジッと聞き耳をたてていたら、井上くんがあたしを呼ぶ声がした。



「へー。そんなにココが、居心地いい?」



ちっ、違うし!!



あたしは急いで布団の下から這い出た。


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